別れた彼女や妻との復縁の可能性を探る前の注意点
別れた彼女や妻と復縁したいと相談を受けることがあります。具体的には
「どうすれば復縁できますか?何をすればいいですか?どんな言葉をかければいいですか?連絡頻度はどうすればいいですか?どれくらい期間をあけてから連絡すればいいですか?復縁の可能性はありますか?」
という内容です。復縁するための具体的方法をお伝えする前に、必ず聞くことが一つあります。それは
「別れた原因は何ですか?」
「昔と同じ」では何も変わらない
復縁したいと焦る気持ちはわかるんです。でも、別れた原因が自分にある場合、元彼女や元妻に不満や不信をもたれてフラれる結果になったはず。
この場合、いくら素晴らしい言葉や行動で復縁を迫っても、別れた原因(あなたへの不満や不信)が解消されていないと、言葉や行動自体を信じてもらえません。
すると、言葉や行動がちゃんと届かないんです。結果、いくらあなたが完璧に行動できたとしても、復縁できる可能性は小さくなってしまう。
大切なのは、元彼女や元妻に「変わったな」と思われること。「昔と同じだな」と思われている段階では、復縁の可能性はほぼありません。「ダメだ。この人はやっぱり変わってない。無理」となるからです。
だからこそ、あなたのどこ(特定の行動や発言・態度など)が原因で嫌われるようになったのかを探り、その原因を修正することが復縁の可能性を高める大前提になります。
言葉よりも行動で示す
重要なのは言葉ではなく行動で示すこと。仮に彼女や妻が不満をもった原因が明らかであり、「悪かった。反省している」と伝えても意味はありません。
言葉ではいくらでも言えるし、何よりも実際に行動が変わらないと意味がないからです。
例えば「あの頃はあまり話を聞いてあげられなくて反省してる」といっても、現在は自分の思いや復縁したい気持ちを一方的に伝えるだけで彼女の気持ちを聞いてあげないなら、反省する言葉に説得力がないですよね。
「反省してる」という言葉と、現時点での行動が矛盾しているからです。そこで、あなたが以前とは変わったことを行動で示すこと。別れるに至った原因を探ることを優先してください。
別れた彼女や妻に既に彼氏や好きな人がいる場合
相手に彼氏や大好きな人がいるなら、すぐに復縁することを目的にはしません。そもそも復縁したいのは自分の都合。
なのに、相手の状況を無視して「こっちは復縁したいから、こっちの都合に合わせろ。話を聞け、連絡くれ」では、復縁も何もありません。
そもそも復縁したいのは、究極のわがままなんです。新しい人と一緒の方が彼女はしあわせかもしれない。彼女のことを想うなら、むしろ新しい恋愛のサポートをしてあげる方がいいかもしれない。
もし周囲の人みんなが
「彼女は新しい彼氏といる方が幸せだと思うよ。本当に彼女を大切に考えているなら、引くべきだと思うよ」
と言ったら、引きますか?引きませんよね。仮にそれが正解であっても、やはり彼女とやり直したいと思うはず。
復縁を望むことは究極のわがままだからこそ、なるべく彼女の意見や立場を尊重するという姿勢でいることを忘れないでください。
というのは、復縁を望む人はどうしても周囲が見えなくなります。復縁を成功させる方法ばかりに注意が向くため、別れた原因の修正や、相手の今の立場を考えることが手薄になる。
すると、復縁を望んで行動すればするほど「こっちの都合は無視してわがまますぎる」と思われてしまう。
もし、元彼女や元妻に既に好きな人や彼氏がいて、その相手を「大好き」という状況なら、復縁を目指して行動するタイミングではありません。
私は「タイミングさえ間違えなければ復縁できたのに」という事例をいくつも見てきました。多くは「なるべく早く復縁したい」という自分の欲求に負けて、間違ったタイミングで復縁を迫った結果です。
復縁できる可能性を自分で潰してしまうことほどもったいないことはないので、元彼女や元妻の頭の中はある男性のことで一杯な状況の場合は、行動すべきではありません。
実際に元彼女と復縁して結婚した例
ここからは、実際に復縁にいたるまでの実話を紹介します。長いので、興味のある方だけ読み進めてください。
友人は地元にいる時に付き合っていた彼女が忘れられないでいました。その後、彼は東京に出てきて2年が経過。
ある日、昔の彼女の友達(女性)から、昔の彼女が現在は東京に住んでいることを聞きます。彼は女友達から昔の彼女の現在の情報を聞き出そうとしたものの、住んでいる家や連絡先は教えてもらえません。
ただ、昔の彼女が現在住んでいる最寄り駅は教えてもらえました。(大きい駅で人も多いので問題ないと思ったのでしょう)
そこで、どうすればいいかと相談されました。私がとった戦略は「偶然の再開を装う」こと。というのも、友人が彼女と別れたのは、彼女にフラれたからです。フラれた原因は友人に落ち度がありました。
さらに、その後は彼女と音信不通に。彼女に連絡先を変更されたからです。つまり、別れる時点で彼女は友人を避けていた・かなり嫌っていたことがわかります。
この状況で昔の彼女の友達から連絡先をなんとか聞き出して連絡しても、いきなり会いにいっても、彼女にはストーカー扱いされるだけです。
だからこそ、なるべく彼女に警戒されないために、「偶然の再開を装う」ことに決めました。
偶然の再会を演出する
元彼女の仕事内容や勤務地はわからないまでも日中に仕事をしていることはわかっていたので、友人に最寄り駅から彼女が出てくる時間を見張っているように伝えました。
決して彼女に気づかれないように、離れた場所から観察します。彼女には決して話しかけてはいけません。それをできるだけ毎日繰り返すように言いました。
その結果、彼女は毎日午後7時頃に最寄り駅に電車で帰ってくること。駅前のコンビニに頻繁に立ち寄ることがわかりました。
そこから作戦を立て、数日後に友人の車で私と友人は彼女がよく立ち寄る駅前のコンビニに向かい、駐車場で待機。私が友人に駅まで車で送ってもらったという設定です。
午後7時を回ったころ、駅から彼女が出てきてコンビニに入ったのを確認し、友人に
「コンビニに入って彼女に話しかけて。ただ、あくまで偶然を装って『ひょっとして○○ちゃん?』という姿勢で近づくように。」と伝えました。
コンビニの中で友人が彼女に話しかける様子を私は車内から観察していました。その後、友人と彼女がコンビニの外に出てきた頃に私がコンビニに向かい、彼女といる友人に「買い物長いよ。あれっ?知り合い?」と話しかけました。
友人は「地元の知り合いで偶然会ったんだよ」と私に答え(事前に打ち合わせていました)、「じゃあ、久々で話したいこともたくさんあるだろうから、今日は帰るよ。駅まで送ってくれてありがと。」と友人に伝え、私は駅に向かいました。
全ては彼女に「本当に偶然出会った」と思われるためです。その後、二人は復縁し結婚しました。(その1年半後には離婚したというオチがあるのですが・・)
復縁が簡単ではない理由
これほど面倒くさい手順を踏んだのは、目的が復縁だったから。合コンや飲み会で知り合った初対面の女性とつき合うよりも、復縁の方がはるかに難しい。
「前に付き合っていた時期があって、お互いを知っているから復縁の方がラクでしょ?」
と思うかもしれません。逆です。お互いを知っているのに別れたからこそ、復縁は難しいし慎重になる必要があるんです。
ちなみに、この事例は今まで一番面倒くさかった復縁の事例です。あなたもここまでするべきと言いたいのではありません。私も二度としたくありません。
ただ、「簡単に復縁」と「復縁の可能性をあげる」ことは反比例します。復縁の可能性を大きくするなら、細かいことも実行する覚悟が必要です。